香港事情

ビジネス・生活、世界の国々から

日本から4時間少しのフライトで香港につきます。皆様の中でも香港へいかれたことがある方は、沢山おられるのでは、と思います。免税店天国でもあり、世界の一流ブランド品が豊富にそろっています。そして、中華料理、特に広東料理は香港が一番おいしいでしょう。この香港、99年間の英国租借期間が1997年に終わり、中国へ返還された事はまだ記憶に新しいです。丁度この返還式の前後、私は出張で香港にいました。

従って、より実感と印象が私の中で強いのでしょう。香港の人、主に広東人、福建人ですが、返還の年の数年前より、いろいろな噂が広がり 中国が香港の自由経済を認めるわけは無いとか、返還後すぐに共産中国に飲み込まれてしまう等、悲観論が大半でした。そこで、移民の受け入れの寛大なカナダへ移民をしたり、大量のお金を外国へ送金して、『いざ』に備えましたが、その『いざ』は起こりませんでした。逆に、中国の香港化を防ぐ事に、北京政府は神経を使った位でした。中国人は生まれながらにして商人です。商人が活躍できるには資本主義下の自由市場が必要です。中国数千年の歴史の中で、毛沢東に始まる共産主義路線はわずかな間の実験であった、と私は考えています。結局中国人気質には資本主義的社会構造があっているのでしょう。

結果として中国が香港を飲み込むのではなく、反対に香港が中国経済の近代化を引っ張っていくのだ、とわかると、今度は沢山の人が香港に戻って来て資産も逆流を始めました。当然ですが、そのたびに不動産の上がり下がりがあり、それにより損をした人と大儲けをした人が出た分けです。この様に香港の人は、情報に敏感、神経質であり、香港という土地に(当たり前ですが)未練なく、行動に移します。歴史を見れば明らかなように、香港人は中国からの脱出者です。ここに香港でビジネスをする時の大きなヒントがあります。

そして、お金をもうける事、が何より好き、と言っても過言で無いでしょう。信用できる事は、家族とお金しかありません。お金、といっても、信用できない政府発行の紙幣より、金であったり、安定した国の不動産であったり、国債などを意味しています。土地、政府、国など日本人が普段無意識に信用している事を、彼らは信用しません。金利の僅かな差、金の価格、不動産の価格、全ての香港人が毎日関心を持ってみています。そして、それぞれ自分のレベルで投資をして、一喜一憂しているのが香港人です。

これらの事実から分かるように、香港の人にとって、お金とか資産を増やす事、そして守る事を考える事は日常茶飯事で、恥ずかしい事ではなく、遠慮する事でもありません。それ以上に、人生の大きな目的ですらあります。ですから、香港で彼らを相手にビジネスをする時には、お金にからめた話が中心です。又、計算が(暗算も)早いですから、こちらもできる限り、数字での表現をする事が、相手と誤解なく理解しあえるコツです。

観光客として『香港製ブランド品』のマーケットで、お土産に時計やバッグを買う時も同じです。『もう少しまけて』と言うより、ずばりいくらなら買う、と自分の出したい金額をはっきり数字で伝えた方が分かりやすいし、私の経験ではより値段を叩けます。一方、中国人は紙でなく、人で仕事をしますから、大きなビジネスをする時も、誰と合意したのかが重要で、契約書に細かく書き、サインをしたからではありません。香港社会では、人の繋がりのネットワークが緊密にできていて、ひとたびこのネットワークのブラックリストに名前が載ると、香港でビジネスが出来なくなります。

以上、いろいろ書きましたが、ダイナミックで西欧的な表面を持った香港ですが、そこでのビジネスはあくまでも中国スタイルが基本になっています。

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